欧州連合(EU)によるギリシャへの金融支援をめぐり、ユーロ圏財務相会合は24日、ラトビアの首都リガで協議した。融資実行の条件となる財政改革案についてギリシャと折り合えず、目標期限とした4月末までの合意を事実上断念した。5月11日の次回会合で改めて協議する。

ギリシャは2月、支援の6月末までの延長に合意したが融資を受けられず、デフォルト(債務不履行)も懸念されている。財務相会合のデイセルブルム議長は「前向きな兆候はあるが、まだ大きな相違がある」と強調。「時間が切れつつある」として、ギリシャに改革の実行を迫った。(ベルリン 宮下日出男)