環境省は16日までに、ペットとして販売されているハナガメや、食虫植物のナガエモウセンゴケ、台湾原産のスウィンホーキノボリトカゲなど22種類の生物を外来生物法に基づいて、飼育や輸入が原則として禁止される「特定外来生物」に追加指定する方針を専門家会合で示し、了承された。

環境省によると、ナガエモウセンゴケは欧米原産だが、千葉、岡山両県で定着が確認されている。愛好家の間で人気があり、意図的に植栽されたとみられ、繁殖が進めば湿地の生態系に被害を及ぼす恐れがあるという。

スウィンホーキノボリトカゲは静岡県磐田市で定着が報告されており、台湾から輸入された観葉植物に紛れて侵入した可能性がある。

会合では、大型肉食魚のナイルパーチやアリゲーターガーなど、既に検討していた分も含めた22種類を了承した。アリゲーターガーを含むガー科は飼育数が多いため、2018年2月に、他は今年7月ごろに指定される。既に飼育している場合、環境省の許可を得れば飼い続けられる。〔共同〕